サーバ管理からポータルサーバ全体の管理を行うことができます。

注:ポータルインスタンスの管理者とポータル全体の管理者によって行える操作が異なりますので注意してください。

コントロールパネルから「サーバ管理」を選択するとサーバ管理用のページが表示され、以下の操作を行うことができます:

リソース #

リソースページからは、ポータルサーバのメモリ利用量の表示や各キャッシュの初期化及びインテックスの再構築などを行えます。

  • ガーベージコレクション:JVMにガーベージコレクション処理を実行するように要求する
  • VMキャッシュの初期化:JVMに1つのVMキャッシュを初期化するように要求する
  • クラスタ全体のキャッシュの初期化:JVMにクラスタされたサーバ全体のキャッシュを初期化するように要求する
  • データベースキャッシュを初期化:JVMにデータベースキャッシュを初期化するように要求する
  • 検索用のインデックスの再構築:Liferayのデフォルト検索用のインデックスを初期化して再構築する(Solrを利用している場合は、Solrからインデックスを再構築してください)。性能に影響し、コンテンツを排他制御するため、ユーザがポータルを利用していない時に実行してください
  • スレッドダンプの出力:パフォーマンステスト用にスレッドダンプを出力する。スレッドダンプを分析してデッドロックなどを検出することが可能です
  • 全プラグイン用データベーステーブルの検証:すべてのデータベーステーブルをインデックスを比較して検証を行う

ログレベル #

ポータルのログレベルの変更やログの追加を行えます。

ログレベルは下の階層に継承されます。例えばcom.liferayクラスのログレベルを変更すると、すべての下階層のクラスのログレベルも変わります。その結果、大量のログが出力されるようになります。分析するログ量を最低限にするためには、できるだけ必要なだけのログを出力するために、下階層クラスでログ出力することを推奨します。

新規に開発したソースコードに含まれていないカテゴリのログがある場合は、カテゴリを追加することができます。カテゴリを追加するには「カテゴリの追加」を選択して、追加するカテゴリを入力します。ログレベルをプルダウンリストから選択した後に、「保存」ボタンを押下します。

プロパティ #

Liferay及びJVMには多くのプロパティが設定できます。プロパティページはそれらのプロパティと有効とされているプロパティの値を表示します。このページからは、プロパティとその値を表示するだけで、プロパティの追加や値の変更は行えません。

「システムプロパティ」には、JVM及びLiferayのシステムプロパティ一覧が表示されます。システムプロパティが正しく設定されている確認することができます。

「ポータルプロパティ」には、ポータルインスタンスのプロパティ一覧が表示されます。portal-ext.propertiesファイルとコントロールパネルで設定できるプロパティの有効値を確認することができます。

Captcha #

Captchaとは、ボットから悪用したアカウント申請を防止するために相手が人間であることを確認するプログラムです。Liferayは独自のreCAPTCHAをアカウント申請に利用していますが、GoogleのreCAPTCHAサービスを利用するようにもできます。

GoogleのreCAPTCHAサービスを利用する場合は、「reCAPTCHAを利用」をチェックして、公開キーを秘密キーを入力した後に「保存」ボタンを押下します。

データ移行 #

Liferayポータルのアップグレードや、データベースを行う場合はデータを新サーバに移行する必要がある場合もあります。データ移行のページは、既存のLiferayサーバから他サーバにデータを複写します。

「データベースの移行」は、既存のLiferayデータベースのデータを指定されたデータベースに複写します。送り先データベースのJDBCドライバクラス、JDBC URL、ユーザ名/パスワードを入力して「実行」ボタンを押下すると、データが複写されます。

注:実行する前に、送り先用のJDBCドライバクラスをLiferayのclasspathが通っているフォルダに複写してください(例:\tomcat-6.0.29\lib\ext)。

「リポジトリのファイル移行」と「リポジトリの画像移行」は、Liferayのファイルライブラリ及び画像ライブラリからファイルを複写するのに使います。送り先のフックを選択して「実行」ボタンを押下してください。実行する前に、portal.propertiesのフックの設定を行ってください。

ファイルアップロード #

ファイルライブラリや画像ライブラリのようなところにアップロードできるファイルの種類や大きさに制限を掛けることができます。デフォルトのファイル制限を設定して、各機能毎にその制限を上書きすることができます。

メール #

portal-ext.propertiesの代わりにこのページからメールサーバの設定を行うこともできます。なおこのページにメールサーバの設定を行うとportal-ext.propertiesに設定された値を上書きします。

掲示板などでのためにメールを受信する場合は、POPサーバを指定してください。パスワードの通知などを送る場合はSMTPサーバを指定してください。

注:Liferayにはメールサーバは含まれていません。メールサーバは別途、セットアップしてください。

OpenOffice #

LiferayはWebコンテンツ、画像、ファイルなど様々は形式のコンテンツを扱えます。ユーザによってはコンテンツを他形式に変換したい場合もあります。LiferayではOpenOffice.orgを使ってこのような形式変換を行います。

OpenOffice.orgはオープンソースのオフィススイートです。ワープロ、表計算、プレゼンテーション資料の作成/編集するアプリケーションツールが含まれています。

通常、ユーザはグラフィカルモード(クライアントモード)でこれらのアプリケーションを使いますが、サーバモードを使ってデータ形式変換に使うこともできます。Liferayはこの機能を使って文書などの形式変換を行えるようにしています。

この機能を利用するには先ず、Liferayとは別途に、OpenOffice.orgを入手/インストールしてください。Liferayと同じサーバにインストールすることもできます。

次のコマンドでOpenOffice.orgサーバを起動することができます。IPアドレスとポート番号はサーバが使っているものに置き換えてください。

soffice -headless -accept="socket,host=127.0.0.1,port=8100;urp;" -nofirststartwizard

ヒント:もし別のアプリケーションでポート8100を利用している場合は、別のポートを指定してください。別のポートを使う場合は、サーバ管理/OpenOfficeページのポート番号も合わせて変更してください。

OpenOffice.orgサーバを起動した後に、このページの「有効」をチェックしてください。「保存」ボタンを押下すると、設定が保存され、LiferayからOpenOffice.orgのサーバ機能が使えるようになります。

スクリプト #

データ移行やサーバ管理用など、LiferayからJavaScript、Groovy、Python、Ruby、BeanShellスクリプトを実行することができます。

シャットダウン #

Liferayポータルの起動中にポータルをシャットダウンする必要がある場合は、シャットダウンページからポータルを停止することができます。ポータルがシャットダウンするまでの時間の指定とログインしているユーザに送るメッセージを設定することができます。メッセージを設定すると、ログインされているすべてのユーザのページの上にメッセージが指定されたシャットダウン時間まで表示されます。指定した時間になると、ポータルが停止したっとメッセージが変わります。

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